インビザラインのメリット・デメリット

インビザラインのメリット・デメリット

マウスピースを交換して、徐々に歯を動かし矯正するインビザライン。そのメリット・デメリットは以下の通りです。

インビザラインのメリット

  • 矯正していることが目立たない
  • 虫歯のリスクが少ない
  • お口のトラブルが軽減
  • 金属を使わないので、金属アレルギーの方でも安心して矯正が可能
  • 通院回数が少なくて済む
  • 矯正後のシミュレーションが患者さまにも共有できる
  • 歯の力を分散させ、負担を少なく、均等に歯を動かすことができる
  • ワイヤー矯正に比べて、歯の痛みが少なく抑えられる
  • 抜歯の可能性が低い

複雑な歯並びの矯正であっても、計画的に治療を進めることができます。また段階的にアライナーを交換することにより、矯正治療の進行度合いを確認できる点も、患者さまご本人のモチベーションを保つ役割を果たすと言えます。
ワイヤー矯正とは違い、口内炎になるリスクが軽減される点や、口腔内を傷つけにくいといった点もメリットにあげられます。接客業の方や女性の方で、人から矯正装置が見えることに抵抗がある方でも、見た目は普段と変わらない生活を送ることができますので、心理的な負担も少ないと考えています。

マウスピースは、患者さまの歯の状態によってつける枚数が異なります。マウスピースの装着を開始してからも、矯正の度合いによっては、後半の枚数が変わったり、マウスピース自体の形状が変わったりする場合もございます。マウスピースがどう動いていくかを把握するために、歯を動かすシミュレーションをしてみても、結果はやってみなければわからない部分もあります。言い換えれば、出た結果に対して、その都度適切なマウスピースに変更できるという点も、インビザラインのメリットなのです。

 

マウスピース装着時における歯の痛みは、ワイヤー矯正による歯の痛みに比べ、そこまで強くないとされています。もちろん、歯の痛みがまったくないわけではありません。マウスピースをつけた最初のうちは、圧迫感のような違和感があります。しかし、この違和感はつけていくうちに徐々に慣れていき、大抵の方は気にならないようになります。12才頃から矯正可能、という面からみても、マウスピース矯正は痛みをそこまで感じずに、治療することができる方法です。

インビザラインのデメリット

徹底した自己管理が必要

1年半~2年の長期に渡って、ご自身でマウスピースをつける、外すといった作業が必要になります。途中で治療をやめてしまわないことも、とても重要なポイントです。インビザラインにおける唯一のデメリットとしては、このマウスピース装着の「習慣化」が必要なところでしょう。マウスピースを20時間以上装着しなければ、歯は動かず、矯正効果も半減してしまいます。

マウスピースは、食事をするときには外し、つける時には歯磨きをしてから装着しますので、手間に感じることもあるかもしれません。しかし、この手間は、実は正しい食習慣と密接につながっています。間食をするという習慣が少なくなり、結果として健康的な生活を送ることにもなります。

インビザラインと他のマウスピース矯正の比較

マウスピース矯正は、インビザライン以外にも方法があります。インビザラインとその他のマウスピース矯正の違いは、以下の通りです。

インビザライン

通院頻度 2~3か月に1度
マウスピースの交換頻度 7日~10日に1度
治療の幅 部分矯正、全顎矯正ともに可能
正確性 全世界の症例を基に、高度な治療計画を作成できる

インビザライン以外のマウスピース矯正

通院頻度 1か月に1度
マウスピースの交換頻度 1~2週間に1度
治療の幅 部分矯正のみ(主に前歯)※毎回型を取る必要がある
正確性 技工士の手作業になるため、バラつきが生じやすい

総合的にインビザラインで治療を行うメリットは高いと考えます

数々の矯正治療を見てきたなかで、インビザラインほど正確性が極めて高く、また安全に矯正治療を行えるものはないと考えています。矯正中の見た目や、衛生面、また口腔内の環境を良好に保てるという面から、「矯正治療をしてみたいけど諦めていた」という方にもおすすめできる治療法です。

歯並びを良くすることは、歯の機能性を高めるだけでなく、生活するうえでも自信がつくのではないでしょうか。人前に出て話したり、笑ったりすることは、大きな喜びを生み出してくれると思っています。

たしかに、徹底した自己管理が必要ですし、1年半~2年と期間もかかるものですが、患者さまが自信を持った笑顔を周りに向けられるように、二人三脚で治療を進めていきますので、安心してインビザラインでの矯正に臨んでいただきたいと考えています。